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1995.1.17.am5.46.20anniversary [エッセー]

阪神・淡路大震災からまもなく20周年になります。
六千五百人以上の多くの人命を一瞬のうちに奪い去りました。

小生の知り合いの印刷会社の社長もそのウチのひとりです。
いつも笑顔の絶えない温厚な男性でした。
いつも面倒をみてくれました。

その朝、早朝の散歩を終えて我が家に入ったとたん、
いきなりの揺れで家屋が崩壊。
その下敷きになり落命したのです。

今でも時折、その会社の前を通ります。
縁戚の人が後を継いでいます。

いま、神戸の人口の40パーセントの人間が震災を知りません。
新聞が報じていまいた。
時が経つにつれ、忌まわしい震災のことも人の脳裏から
消え去るのでしょうか。

そして、誰もがなにごともなかったように暮らしていくのでしょうか。
あの時、あの日、誰もが苦しみ、嗚咽し、
身悶えして苦境を乗り切ってきた過去が
はるかかなたに押し流されてくのでしょうか。

一月十七日、午前五時四十六分。


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